彼の秘密と彼女の秘密


家に行って僕と嵐は唖然とした。

私物はたくさんの服と家族写真のみ。

(これが女の部屋か?)

嵐がつい言いそうになったのを凛が止めた。

言ってはいけない気がしたからだ。

荷物を持ちながら僕達の家への帰り道。

「あ!凛!!今日食事に行く約束じゃなかった?お断りの電話しなくていいの?」

「あ!そうでした。嵐、後頼みますね。瑠璃ちゃん行きましょう」

「嵐に悪いんじゃ...」

「いいよ!今日は元々約束してたんやろ?明日はみんなで引越し祝いしよーな♪」

「うん!!ありがとう!じゃあまた後でね!」
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