彼の秘密と彼女の秘密



「今はここを上った所にある木の葉マンションに住んでいるの」

「ねぇ、嵐。あそこってたしかウィークリーマンションでしたよね?」

「そうだな。しかもあんまり治安が良くない。瑠璃ちゃんどうしてそんなとこに住んでるん?」

「うーん...現実逃避しにきたから、着替え位しか持ってきてないし、
とりあえずそこに住んでマンション探せばいかなぁ、って考えてたの」

舌を出しながら悪戯っ子のように笑う。

「決めました。瑠璃ちゃんは今日から僕達の家に住んでください。
さっき嵐が言ったように家賃はいりません。って言っても僕も払っていないので
大丈夫ですよ。光熱費なんかもいりません」

「ちょちょちょっと待って!!凛!!なんか話が勝手に進んでしまってる...」

「瑠璃ちゃん、もう決めてしまいました。異論は認めません。
あんな危ない所に住まわせられませんから。
て、訳で今から引越ししてしまいましょう。ちょうど良く嵐もいますし。
嵐も文句は言わせませんよ」

「文句なんかねぇよ。さっさとやっちまおうぜ」


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