彼の秘密と彼女の秘密
凄い豪邸。
和風の門構えに、庭には桜や木蓮、椿など、いろんな木が生えている。
自分の部屋、キッチン、リビング、凛と嵐の部屋を案内してもらってお風呂に入る。
出たら急いでダッシュで自分の部屋まで行く。
意外とこの部屋広い。10畳はあるよ...
「瑠璃ちゃーん、何でダッシュで部屋に入ってまうん?みんなでゲームしようやー」
「だってすっぴんなんだもん!!」
「気にしない!気にしない!すっぴんでもそこらの女の子より綺麗やと思うで?
なんてったって超有名なモデルなんやからー」
襖から顔を出して、
「凛に聞いたの?」
「ちゃうよー。凛はお風呂やし、瑠璃ちゃん見て気ぃつかん方が
珍しいわ。凛は全く気ぃついてないみたいやけどね」
「今日話ちゃいました」
「あ、凛もお風呂から出たみたい。なぁ一緒にゲームやろうやぁー」
「凛にすっぴん見られたくない...」
「大丈夫やよー。ねぇやろうやぁー」
嵐は手をぐいぐい引っ張る。
「嵐、手が痛いよ...」