俺様とネコ女
J駅前の私たちがよく行く居酒屋で。 席に着くなり美咲の開口一番は、予想通りだった。

「こころ、今日こそはこの前の話聞かせなさいよ。あの後どうなった?」

美咲。なんなのその目。好奇心でギラギラしてる。満面の笑みで。

隠す気なんてこれっぽっちもない私は、洗いざらい白状した。

あの夜、美咲と直哉が帰ってからのことから始まり、自分がもうどうしようもないくらいコウにはまっていること。

コウのことを想うと、息苦しいほど胸が締め付けられて、コウで頭がいっぱいになることまで。
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