俺様とネコ女
女だらけの環境はめんどくさい。それは嫌という程経験してきたから知ってる。

女は怖い。男が絡むと尚更。

昨日、入社式を終え、配属先が秘書課になったと電話で美咲に伝えた。

大人しくしとかないと先輩にいじめられるよ?こころは見た目と違って生意気なんだから!と、電話越しに有難迷惑なご忠告をいただいた。

うん、わかってる。

大人しく猫かぶるのはお手の物。見た目どおりの、大人しそうで、か弱そうな、控えめな女子を装えばいい。そうすれば、同性から反感買うこともないし、身に覚えのない喧嘩を売られることもない。

新人だし、まだこの会社のルールも、秘書課の置かれているポジションも把握できていない。

目立たないように、おとなしく。

「1課行こうか。簡単でいいから挨拶してね」


課長に連れられ、エリート集団だという隣室の扉をノックした。


秘書課と違い、男性ばかりのその部屋の入り口に立ち、秘書課で今朝したのとあまり変わらない、ありきたりな挨拶をした。
< 66 / 337 >

この作品をシェア

pagetop