Crown 【更新再開】
江口さんが指をさす方を眺めていると、どこかで見たことがあるような人が走って来た
「遅くなって悪かったな………よう藤咲」
………あ、この人昨日ぶつかった人じゃね?
棗ってこの人のことだったんだ
「……………どうもです。棗さん」
俺よりも頭一個分デカい棗さんを見ようとすると上目遣いになってしまうのは仕方ない
けれど、何でそんなに照れてるんですか…?
「やっぱ、お前きれーな顔してんな!」
俺の肩を何度も叩きながら笑顔で言う
………よく分かんないけど地味に痛いですこれ。誰か助けて
「ほらほら棗、このままだとフジに嫌われるよー」
既にヨウと凌雅さんは店の中に入っていて、俺のこの状態に気づいた江口さんが声を掛ける
“わりぃ”なんて言って棗さんは俺の頭を思いっきり撫でた
……絶対反省してないだろ
「あ…ありがとうございました」
「んーん♪じゃ、中に入ろうか。棗置いてくよー」
「っ!分かったよ!今行くよ」