秘めた恋

初恋の結末

◆

今日のお昼も彼が来るのを楽しみにしながら
図書室で待っていたけど10分、15分待っても
大樹君が来る気配がなかった。

「何かあったのかな?」

私は本を読み、時間をつぶしていたけど
彼が来ないからだんだん心がそわそわし、
結局私は図書室から出て彼を探し始めた。

そして教室から男女の高い笑い声が聞こえて
一瞬胸騒ぎを感じた。

恐る恐る教室に入ると男女数名、
話が盛り上がりながら食べている中に
大樹君の姿があった。

私の鼓動が一瞬どくんと大きく鳴った。

一人の男子生徒が「あれ?霧島さんじゃん。どうしたの?」と
声をかけてきたけど気にせず「古橋君・・・」と彼に声をかけた。

「なに?」
彼はこっちには目もくれずそっけなく応えた。

「今月まで図書委員の仕事でしょ?本を戻しに来た人が
受付が出来ないって困ってたよ。」

本当は誰も図書室に来なかったし、ただの口実だったけど
無責任な彼に非難するには効果的だと思った。

だけど、彼は私の方を向くと悪びれもなく
「じゃあ、霧島さんがやっといてよ。」とからかうように言ってきた。

「え?何を言って。」
そう言って彼に話しかけようとしたが
「悪いけど霧島さんがいると場がしらけるから」と言われ
私はショックでそれ以上何も言えなくなった。

「えー大樹、それひどーい。」と言葉とはうらはらに
目立つグループの女生徒の一人に笑われた。

私は唇を噛み、逃げるようにその場を後にした。
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