過去の私と未来の彼女
『人が一生にする後悔の数は膨大すぎる。だから一年毎に区切りをつけて一つにまとめるの。さっき話した自己紹介の過去のことは私の一部。私の中にはもっとたくさん記憶があるのよ』
『いずれ貴女もたくさんいる"高校二年生の竹本奈々の過去"と一つになる。それまで精々余生を楽しむことね』
「…一年経てば、私は消えちゃうってこと?」
『そう!さすが飲み込みが早いわね』
中学三年生の私だと言いはる少女は確かに、私の顔で私の制服を着ていた。
ふと、私は自分の腕を見た。
「…!!」
『いずれ貴女もたくさんいる"高校二年生の竹本奈々の過去"と一つになる。それまで精々余生を楽しむことね』
「…一年経てば、私は消えちゃうってこと?」
『そう!さすが飲み込みが早いわね』
中学三年生の私だと言いはる少女は確かに、私の顔で私の制服を着ていた。
ふと、私は自分の腕を見た。
「…!!」