過去の私と未来の彼女
「あ、れ?」
前に進むはずの足が急に止まった。
自分の意思で動かないとかじゃなくて、どうしても動かすことが出来ない。
「え?」
何で?
そう思った次の瞬間。
私の視界が白く濁った。
反射的に腕を振るが、霧ではないらしい。
全く晴れない。
だが、また次の瞬間にその謎の白い靄は消えた。
いや前に動いたと言ったほうが正しいか。
そっと前を見る。
そして私は驚いた。


そこには"私"がいた。
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