放課後は秘密の場所で。
名前を知りながらも、「マメちゃん?だっけ。」と聞いてみる。






徐々に近づいてみると、苺がまた徐々に後ろに下がっていく。






ドンッ






苺が後ろにあった木にぶつかる。






「返して欲しい?」







俺が顔を覗き込みながら問いかけると、顔を真っ赤にさせながら俺を見る。





うるっとした瞳での上目遣いは反則だ。





ドキッとした心を落ち着かせながら、もう一度問いかける。





もっと顔を真っ赤にさせて、制服をギュッと握り締めた苺がコクっと頭を縦に動かす。
< 17 / 30 >

この作品をシェア

pagetop