彼と、お花と、お仕事と。
美沙枝と出会ったのは、高1の秋。
うちのクラスに転校してきた。
美沙枝は、誰もが認める美人で、運動神経もほどほどで勉強もできる。
だからか、すぐにモテ始め先輩後輩、関係なくほぼほとんどの人が告白していた。
ただ、俺はその時咲桜ちゃんが好きで美沙枝のことなんか目にも入らなかった。
なのに……
美沙枝は、だんだん俺に近づいてきて、校内では美沙枝と和が付き合ってる、なんてデタラメな噂が流れていた。
だから、俺は『好きな人はほかにいる!』って言った。
そしたら美沙枝は突然、豹変してだんだん脅してくるようになった。