彼と、お花と、お仕事と。
初めは、
『私と付き合ってくれないと、その好きな子っていう子、いじめちゃお~』
なんて言われて、嘘に決まってるって思ってたけど本当に、一部のクラスの子からイジメられてるって友達の妹が言ってた。
俺のせいで、咲桜ちゃんに迷惑をかけてるって思ったら、自分ばっかりなやつで情けないなって思った。
だから、高校卒業までならいいや、と思って付き合い始めたけれど、やっぱり俺は美沙枝を好きになることはなかった。
ただ、初めてを失ったのはすごくすごく大きくて、咲桜ちゃんをネタに脅され、してしまった。
やっぱり、初めて同士の方がよかったって今さらになって思った。
こんな男を咲桜ちゃんが好きと言ってくれたとき、本当に、ものすごく嬉しくてその日の夜は眠れないくらいだった。
でも……
咲桜ちゃんには、もっといい人が現れる。
そう思って、いつも抑えていた。
美沙枝の色に、一度でも染まった俺が咲桜ちゃんと…
なんて。