【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
「たしかに私と冬詩が戦えばこの争いは終わる…」
呟くとローズは頷いて続ける
「長きに渡って続いたこの戦争の終末が
どうなるのか私にもわかりません
でも私は最後まであなたの傍にいます
そして、すべてが終わるとき
きっと原点が見えるはずです
…moon stone。それが何なのかも」
戦いが本当に終わる時
全ての謎が解ける。
それがもう、迫っている
そしてそのキッカケを作るのが私なんだ
…そう考えたら凄く怖い
歴史を生かすのも止めるのも私にかかってる
私には荷が重すぎるよ…。
「大丈夫です。
貴方の大切な人はすぐ側で戦ってくれますよ
勿論、私も」
「そう、だね。皆がいたら怖くなんてない」
私には沢山の大切な人がいる。
絶対負けたくない
「えぇ、そうです、貴方は強い。
もう少し話していたいのですが…
そろそろ時間ですね」
「また、会いましょう」
「うん、またね。
色々ありがとう」
「こちらこそ」
挨拶を交わすとローズは少しだけ笑って
姿を消した
そして私もゆっくり目をつぶると
引き込まれるように意識を失った
「んっ…」
どれくらい時間が経っただろう?
目を開けるとそこは真っ暗な部屋で
結構長い時間寝てたことがわかる
まだ完全に覚醒してない意識の中でカーテンを開ける
「…まぶしっ」
暗闇になれた目は月明かりですら眩しかった
「今何時…」
手探りで携帯を探し時間を見ると
時刻は10時ぴったりを示していた
任務は2時半からで向こうに着くのは2時
移動に30分、任務前のトレーニングが12時から。
事前ミーティングが11時から。
そういえばご飯食べてないなぁ…
ってやばくない!?あと1時間しかない!
こんなぬくぬくしてる暇無い!!
布団から飛び起きてガチャッ!!とドアを開ける
すると
「あ、カンザキ起きた!おはよ~」
「へ?」
「きゃーー!!ツカサぁ!鍋!!!」
「わ、ちょ、これどーなってんのぉ!」
…何がどうなってるんですか、これは
何でアレクトの皆さんはエプロンを着て
キッチンにいるんでしょうか?
いや、料理してるんだろうけどさ
…なんか化学の実験みたいになってるよ?
「アイツらカンザキにいつもお世話になってるからって
料理作ってやってあげたかったみたいだぜ」
と、横からひょっこり現れたのはルイ
待ってよ…そんなの
嬉しすぎるじゃん…
ん?あれ、でも待って
「ルイは何もしないの?」
「おう」
こいつ…
じーっと軽く睨むとルイはふっ、と笑って
「うそうそ、ジョーダン」
そう言ってキッチンに入っていった
でも
「やぁぁぁあ!カンザキ!助けてぇー!」
さっきからセイラの悲鳴が聞こえるんですけど
なんかこのままだとセイラ任務までに息絶えそうだよ?
もー、しょうがないな
「はいはい、今行くよー」
のんびり返事をしてから私も謎の?調理に加わった