七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
決着の放課後

放課後。
私はこれから吾廉と神山のお父さんお母さんに大事な話をしに行かなければならない。
そう思うと緊張してきた。
だって…
"あの"お父さんお母さんだから普通より厳しいに決まってる。
私は一人玄関で吾廉を待っていた。

「お?麗華じゃん。」

すると背後から声をかけられた。
声の主は生馬。

「生馬じゃん!どうしたの?」

「どうしたじゃねぇよ!こっちの台詞だし。」

「あ…えっと…吾廉を待ってる。」

「なんで?」

「言ったじゃん。元の家に帰るって。だから約束の日より早くなったことを神山のお父さんお母さんに話さなきゃいけないじゃん。」

「あ~、そーだなぁ」

「人事すぎ…」

「いや、ぶっちゃけ人事だし。」

「そーだけど…」

「最初は首を突っ込むな!言ってきたのどこのどいつよ。」

「…」

「ま!突っ込んだからには俺も考えてやらねぇとな?」

「いいよ。悪いし。」

「は?麗華マジで矛盾。首突っ込むなとか人事だとか迷惑だとか…」

「矛盾だけど…だってその通りじゃん。」

「まあ…な?」

「じゃあ、文句言うなよ!」

私はそう言って軽く生馬を押した。
少しだけよろけた生馬が「はは!」っと笑った

「じゃ!頑張れよ!」

「うん!ありがとう」

「なんかあれば電話でもメールでもよこしな」

「うん!」

「じゃ!明日な!」

「バイバイ!」

生馬は手を振り返すと駆け足で帰って行った。
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