秘密のドアが開く
春川健真
昨日のは見間違い?

うーん


いや、でも...

次の日机だずっと考えていると


「城ヶ崎、ごめんちょっといいかな


え?

周りがざわざわとし始めた



春川健真女子人気ナンバーワン!
よりにもよって!



中庭に連れて行かれた

なによ、どんな脅しにも屈しないんだから!


「あのさ...頼む!
俺がバイトしてたこと学校には黙っといて!」


顔の前で勢い良くてと手を合わせて

頼むという春川健真

は??

「ほら、うちの学校バイト禁止だろ?
だから、駅から遠い学校の奴らが全然利用していない店ならと思って油断してて....」


脅しじゃない

ってことはなんだ?

つまり今

私とコイツの立場は同じ!

「わかったわじゃあお互い
この件は忘れるってことで」

まぁ、言うつもりもはなからないが

「本当っ!?」

「ありがとう城ヶ崎ーー」


そう言うと満面の笑みを私に向けてお礼を言ってきた


わ.....


「実はうち父子家庭でさ
最近親父無職になっちゃって
家計がピンチだったんだよねー」

重っ

そんなさらっとヘビーな事を


なんか調子狂うなこの人.....


さっきの一点の曇りもない
笑顔といい いかにも
人気の男子って感じで.....

さわやかでしかも苦労人と言う

一緒にいたらますます女子の

反感買いそー


早く戻ろ....


「じゃ....」

そそくさと立ち去ろうとすると


「ちょっと待って!」


!!


目の前に出されたのは

武田からもらったあの日グチャグチャにした紙。

「あ.....」


「忘れ物部屋に落ちてた城ヶ崎のでしょ」

「別にそんなの捨てちゃっても....」


「んなことできねーよ!」

「噂では武田にちょっかいだしたとか
弄んだとか色々情報流れてたけど所詮噂は噂でしかないもんな」


そういうと

少し長めの髪の毛が風に
吹かれて目が
ちゃんと見えると....


とても優しそうな眼差しだった


あ......


「あ、あとこれ!
口止めの代わりに店のサービス券
持ってきた!」



「あ、どうも....」


なんとなく人気がある理由がわかったきがした


そして、もう女子に囲まれている


あの女の子春川君と1番仲良さそう

かわいーし

って私には関係ないか

関わらないもう絶対。



もう近づかない......

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