秘密のドアが開く
「おぉ!城ヶ崎すげー
もしかして城ヶ崎って米に絵描けちゃうタイプ?」

描いたことないし

描いてる奴もみたことないわ


「春川君が不器用なだけじゃない?」


今日は先生に頼まれ放課後

春川君と残りプリント作成中


私がクラスメイトと普通に会話してるとか....

しかも、男子。



「不思議だよなぁ」

「は?!」

読心術!?


なんか、心読まれた?!


「委員会もやってて話せばこんにふつーなのに相変わらず城ヶ崎はクラスで浮いてるっていう.....」

な....


「そ、それは春川君がおかしいよ」


今までの経験から行ったら.....



「普通のだんしは私と2人っきりになったらたいてい勝手に興奮し出して
押し倒してきたり会話どころじゃないし....」

女子に至ってはお通夜のような空気になるし


「なんか大変だったんだな城ヶ崎、」


あ、またこんな事話してしまった!


「でもやっぱ俺としてはみんなと一緒に笑ってる城ヶ崎が早く見てみたいんだけどなー」


「そんな、勝手な....」


そう言うと天気良くてねむーといい

肘をつき目をつぶって

外の風にそよいでいる


あ、....
横顔キレーだなぁ.....


そんなことを思って

横顔を見つめていると


ぱちっ


っ!?


目があった!


目つぶってたからばれてないと思ってたのに


ばれてたの?!


「何....」


「わ、私プリント職員室においてくるからバイト行くなら行っていいよ!」

「あ、ありがと....」


何やってんだろ私....

軽い犯罪を犯した気分だわ....


なんか、本当春川君に気をつけないと

いつもの私じゃいられなくなる気がする....


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