契約彼女~His Love~
そんなこんなで、彼女と家に帰ることになったのだが・・・
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
先程から、まったく会話がない
けど、そんな雨音だけが聞こえる静かな空間が
なぜか、心地良かった・・・
「あ、の・・・そう言えば、お名前知りませんでしたね」
「あぁ、そうだった・・・」
「改めまして、私、仁科咲希と言います。
17歳、高校生です。」
「・・・東城慎也です・・・。
同じく17歳、高校生です。」
「えぇっと・・・じゃあ、慎也くんと呼ばせて貰いますね」
「なら僕は、咲希さんと・・・」
「あぁ、別に呼び捨てで構いませんよ?」
「じゃあ、咲希・・・と」
「うん、それがいいです」