見つめられない

あれのお礼をしたくて話しかけるチャンスを伺っていて

自販機に向かった青木さんをこそっと追いかけてしまった。

いかなければよかったんだ。

「中村があんなミスするなんて意外だったなー」

ん?これは先輩の声だ。

「たしかになー」

続いて青木さんがしゃべる。

いろいろ二人がしゃべっていたけど、

途中で戻ってきてしまった。

覚えてるのは

「2年であのミスはいけないな。
新人じゃあるまいし。

反省してるのはわかるけど、
背が大きいから背中丸めて歩いてても小さくは見えないのに。」

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