ちかくの向日葵。
「ーめーっ!由芽っ!」
そんな私の目の前で羽菜は手のひらをひらひらさせてる。
「っ!羽菜っ!なーにー?」
「んもー!どうしたの、そんなぼーっとして。」
「んー。何でもないってっ!!」

「ホントに―??」
「ホントだってばぁ∼。」
羽菜は中1でクラスが離れたけれど中2中3でまた同じクラスになれた。

「あっ、そういえばさ。由芽はどこ受けるの?」

そう。私たちは花の受験生。
そろそろ進路の最終決定の時期。
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