白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
頭痛、大丈夫かな。
まだ痛いのかな……。
ベットの側まで足を進め、ぐっすり眠る柊の顔を覗き込んだ。
キレイな寝顔……。
髪はサラサラだし、目を閉じていても二重の線がハッキリしている。
鼻筋も通っているし、こうやってマジマジと見ると、本当にキレイな顔立ちだ。
「……柊」
小さく名前を呼ぶ。
だけど、柊の反応はなし。
「柊……好きだよ」
何の返事もないと分かっているから、言えた言葉。
好きだよ。
何度も何度も自分の中にしまってきた想い。
今これを伝えてしまうと、もう、友達にすら戻れなくなる気がして、とても怖いんだ。
だけど、何度も何度も伝えたいと思った言葉。
「好きだよ……。好きだよ、柊」