白い恋の結晶~キミへと続く足あと~


柊は、あたしの口から機関銃のように言葉が出てくるので目を丸くして驚いていた。


そして、またフっと笑う。


「相当緊張してんじゃん。超早口」


柊は爽やかにそう言って、また笑った。


太陽の眩しい日差しが、柊の笑顔をキラキラに照らしだす。


あたしの目には完全にフィルターがかかってるようだ。


柊が眩しくして直視できずに、目を逸らしてしまった。


椅子が隣同士で、大きく体を使って応援をすると、柊の身体とぶつかってしまうくらい近い。


こんなあたし達を見て、クラスメイトはどう思ってるんだろう。


この前、柊があたしとは何でもないと否定していたから、ただの友達だと思っているのかもしれないけど……。


あたし達、本当にただの友達に見える……?


どう見ても、あたしのぎこちなさで何かあると勘付くでしょ?


「お!! 雪羽!! 叶がスタートラインに並んだぞ」


珍しく感情を表に出して楽しんでる様子の柊。


好奇心の多い子供のような目で、スタートラインのハルを見ている。


本当は、柊も色々出たかったんじゃないかな。


だけど、転校先での初めての体育祭だからって遠慮したの?




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