白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
第4章

ヒーローとヒロイン



毎年あっという間に過ぎる夏休みだけれど、今年は超高速で過ぎていった。


結構バイトに入っていたからだと思う。


夏休みだけのバイトだったけれど、毎日のように入っていたから財布の中はホカホカだ。


これで1月の柊の誕生日には、少しいいものがプレゼントできる。


宿題もマキに手伝ってもらいハイスピードで終わらせ、また、柊に毎日会える2学期が始まった。


2学期最初の行事は、文化祭だ。


ウチの高校は文化祭に一番力を入れていて、10月にある文化祭のために夏休み明けの9月から準備を始める。


あたし達のクラスは演劇。


これは、担任の強い要望で決まったんだ。


あたしは、喫茶店とかお化け屋敷とか、もっと面白そうなものがよかったんだけどな……。


シナリオも先生がオリジナルで考えてきたらしく、ロミオとジュリエットに似た作品だった。




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