白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
さっき感じた心の距離感があまりもショックすぎて、一瞬にして自分の気持ちが分からなくなってしまった。
あたしが黙り込んでクルリと踵を返すと、後ろから小さく息を吐く音が聞こえてきた。
「トイレに行くんじゃなかったのかよー!!」
後ろから叫ぶハルに答える余裕なんてない。
マキとハルと同じクラスになれて、楽しい1年がスタートすると思っていたのに、とんでもない1年がスタートしてしまった……。