白い恋の結晶~キミへと続く足あと~
空気が沈んだ。
ふたりで沈黙になり、マキもあたしと同じくらい傷ついているのがわかる。
マキは、あたしの心の痛みを一番にわかってくれる親友だから……。
ふたりで大きく息を吐くと、列がどんどん進んで行ったので、あたし達も無言のまま足を進めた。
列の動きが止まると、またマキはあたしを振り返る。
「わかる。わかるよ、すっごく。だけどさ……」
「…………」
「このまま関係をはっきりさせないと、あとで傷つくのはユキなんだからね」
「……うん」
「あたしは、ユキの話しを聞いてあげることは出来るけど、ユキの代わりに古賀くんに本音を聞いたりとかはしてあげられないから。知ってるでしょ? あたしの性格」
「……うん。知ってる」