LOVEPAIN
「この紙に名前を書いたら、
お前らの借金帳消しにしてやる。
どのみち、もう借金なんかどうでもいいが、
そう言った方がお前も決断しやすいだろ?」
成瀬はその紙を指差す
そう言われたら、
書くしかないじゃない?
それに、この道しか私には進める道がない
他の道を探すにしても、
何もない今の私はさ迷うだけで、
今よりも落ちて行きそう
それに、成瀬の人間性を完全に信用している訳じゃないが、
この人を信じてみたい
それは、今は
仕事の面だけだけど
私はそのボールペンを握り締め、
手に汗を握りながら、
氏名と住所を書いて行く
「あの、私判子持って来てないですよ?
困りましたね」
私はその捺印の部分を
指差す
まだ正式に契約出来てない事に、
少し安堵してしまう