LOVEPAIN
一年後、私はまた一人で何もないのだろうか?
失う怖さを知っている私は、
何もなくなるのが怖い
目の前の成瀬も、
私がAV女優にならなければ、
私なんていらない
「これ、けっこう旨いな。
食うか?」
成瀬はそのサンドイッチを私に差し出してくる
その表情は、知り合ったばかりなのに私を親しんでいて、
無邪気に笑ってさえいる
一年後は、もう私にこうやって
笑いかけてくれないかもしれない
失う事の怖さだけではなく、
今の私は得ることさえも何処か怖いと感じている
得れば、失う――
なんで、こんなに怖いのだろう……