LOVEPAIN

その成瀬が勝手に頼んだキノコハンバーグは凄く美味しかったので、

結果オーライだったのかもしれない


次から次へと、口に運んでしまう



運ばれて来た時は、

乗せてある鉄板のせいで熱くてなかなか口に運べなかったけど



私はもう殆ど食べてしまい、
成瀬はちょうど完食した所




「あっ、これお前に渡しておく」


そう言って成瀬は、
スーツの上着のポケットから、
財布、保険証、通帳、判子を置いた



その安っぽいボロボロの財布を何処かで見た事有るなぁ、
と思っていたが、

それは私がつい先日迄使っていたもの


保険証は私のもので、
通帳は私名義で前から有るもの



でも、これ全部家に置いて来たはず……




「お前のエステ終わるの待ってる間、取って来た」


成瀬はペーパーナプキンで口を拭き、
その私の私物に目を向けた



< 441 / 478 >

この作品をシェア

pagetop