LOVEPAIN
その成瀬が勝手に頼んだキノコハンバーグは凄く美味しかったので、
結果オーライだったのかもしれない
次から次へと、口に運んでしまう
運ばれて来た時は、
乗せてある鉄板のせいで熱くてなかなか口に運べなかったけど
私はもう殆ど食べてしまい、
成瀬はちょうど完食した所
「あっ、これお前に渡しておく」
そう言って成瀬は、
スーツの上着のポケットから、
財布、保険証、通帳、判子を置いた
その安っぽいボロボロの財布を何処かで見た事有るなぁ、
と思っていたが、
それは私がつい先日迄使っていたもの
保険証は私のもので、
通帳は私名義で前から有るもの
でも、これ全部家に置いて来たはず……
「お前のエステ終わるの待ってる間、取って来た」
成瀬はペーパーナプキンで口を拭き、
その私の私物に目を向けた