神と新撰組……1
神と契約
池田屋の事件勃発してから2日、


那岐と紫乃は一命を取り留めた。



しかし重傷で、目を閉じたまま


目を醒まさない。



私は総司と平助に私の部屋歳三の部屋へと来てもらった。




『何時目を覚ますか解らないそうだ』




総司「僕は………那岐を……失ないたくない」




私は総司を見た。総司の顔は涙を流し悲しみに溢れて居た。




平助「オレもだ!紫乃を失ないたくない」





私は二人の言葉で決心した。




『二人を助け出す方法が有る』






二人は驚いて互いに顔を見て私を見た。






『その方法は…』





二人は喉を鳴らした。



















『那岐と紫乃が私の………眷属と成る事だ』





総司平助「なっ?!眷属?!」







『……そうだ、眷属と成れば、傷は癒え、目を覚ます』





二人は私に真剣な顔を向けた。










総司「眷属に成れば、那岐と紫乃は
同成るのですか?」







平助「何かを代償に……成るんじゃ」








私も二人に真剣な顔で向かい合った。






『那岐と紫乃は…………神の眷属と成れば、人として生きる事は出来ない
眷属と成れば、死ぬ事は勿論歳を取る事も無い、つまりは、不老不死と成り、永遠を生きる……』




二人は驚いて居た。でも……………









総司平助「二人が助かるなら、不老不死でも………構わない」









私は二人を見て微笑んだ。









『那岐も紫乃も……素晴らしい相手を撰んだな、……だが良いのか?
不老不死と成れば、お前達は……』







総司平助「構わない、好きだから、
愛してるから、一緒に居たいんだ」







『那岐と紫乃は…お前達の…死を見る事に成る、それに……あの子達だけが
生きる事に成るどちらも苦しみ悲しみ
が待つ…それでも………良いのか?』










総司「……僕は労咳に成ってます、
何方にせよ、那岐を置いて……」








『総司…お前言い分は解った、
ならば、お前も眷属と成るか?』








総司は目を見開いていた。








総司「そんな事…出来ないでしょう
僕は人で…………あっ?!」









総司は何かを感じ取った。








総司「眷属と成れば病が治る、
ずっとずっと那岐と………那岐共に居られる!!」









『そうだ、那岐は一人にせずに済む』








私は総司を見て微笑んだ。










総司は涙を流しながら私を見て微笑んだ。








総司「お願いします、那岐と共に!」








私は総司を見て頷いた。





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