ミホと空の珈琲な日常
ミホと謎の珈琲

窓際の珈琲

学校から徒歩30分の所にある喫茶店
私は、学校が終わると真っ先に向かう
そこのマスターは、40すぎのおじさんで、私の事を娘のように慕ってくれる。哀しい事嬉しい事辛い事なんでない事でも、最初から最後まで聞いてくれる。

それでも、私は分からないことがある。

「マスター、窓際にある珈琲・・・
あれ、なに?」

ミホがこの喫茶店に来始めたころから置いてある。珈琲が冷めればマスターは、なんの躊躇もなく暖かい珈琲を入れ直す。それがいつも気になり、マスターに、何回もその理由を問いかけるが、いつも決まって同じ事を繰り返す。

「その内・・・・・・分かるさ。」

それでも、ミホはその言葉の理由が分からなかった。この喫茶店には、私以外にも数は少ない常連さんがいる。私は、その常連さんに窓際の珈琲について聞くと、

「その内・・・・・・分かるさ」とマスターと同じ言葉を言う。
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