恋音の葉〈短編〉



小さく聞こえたその声に反応したわたしの心臓は。


ビクンと跳ねて、じんわり胸を締め付けた。


しばらく。


時間が。


止まった。





そこに風がわたしの髪を触って、また時の動きを知らせる。


「えっ……!?」


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