兄と弟と私の三角関係~イケメン兄弟に挟まれて~



『あの…こんなに暗いのにお兄ちゃんじゃなくて良かったの千夏さん。
お兄ちゃんだったら車だしラブラブ出来るのにさ』



本当はラブラブなんてしてほしくないけど……




『沙奈ちゃん、あそこに座らない?』



千夏さんが指さした場所は滑り台しかない小さな公園のベンチ。



『ゴメンね。
沙奈ちゃん』



『あの私に何か?』



しばらくして千夏さんは私に言った




『今日さ、私の誕生日でね。
ホントは私の部屋で2人で過ごす予定だったんだけど…』



『うん。
そう聞いてましたよ』


千夏さんは寂しげな顔をした



< 16 / 233 >

この作品をシェア

pagetop