兄と弟と私の三角関係~イケメン兄弟に挟まれて~
『あの…こんなに暗いのにお兄ちゃんじゃなくて良かったの千夏さん。
お兄ちゃんだったら車だしラブラブ出来るのにさ』
本当はラブラブなんてしてほしくないけど……
『沙奈ちゃん、あそこに座らない?』
千夏さんが指さした場所は滑り台しかない小さな公園のベンチ。
『ゴメンね。
沙奈ちゃん』
『あの私に何か?』
しばらくして千夏さんは私に言った
『今日さ、私の誕生日でね。
ホントは私の部屋で2人で過ごす予定だったんだけど…』
『うん。
そう聞いてましたよ』
千夏さんは寂しげな顔をした