兄と弟と私の三角関係~イケメン兄弟に挟まれて~
『ねぇねぇ、沙奈~』
由里子がニコニコしながら私の元へと駆け寄って来る
何か良い事でも卓に言われたのかなぁ
『どうしたの由里子。何だかとっても嬉しそうだよ』
そんなに長い距離を走った訳でもないのに由里子は息が上がってるあまりの嬉しさに興奮しながら走ったからかな?
由里子は私の前で息を整えて
『卓くんがさぁ……』
『卓がな~に?
良い事でも言って来たの?』
『えへへ~、まぁ良い事って訳じゃないけど卓くんが良い事を思い付いてさぁ。
今夜、みんなで肝試し大会をやろうだって!!!』
『えっ~!!!
き……肝試しぃ~!?』
『そっ!肝試し!!
良くない?
私さぁ絶対に卓くんと肝試しに行ってやるんだ!!
自然に卓くんと腕とか組めちゃうかも知れないしさぁ~♪♪』