あの頃の君へ〜eternal love〜
『どうぞ。』



奥にあるVIP席に案内され、
俺はいかにも高級そうな
黒革のソファに腰を下ろした。



その瞬間、、



俺の心臓は、瞬く間に
早く激しく動き始めた。



『…もしかして、、緊張してる?』



『は、はい…少しだけ…。』



『最初は皆そんな感じだよ。』



『でも…大丈夫。
すぐに慣れるさ。』



そう言うと、
飛龍さんは優しい笑顔で
俺の緊張をほぐしてくれた。



『ここに必要事項を記入して
もらっていいかな?』



『…はい。』



ペンを握り、震える手を押さえながら
俺は渡された用紙の空白欄を
ゆっくりと埋めていった。
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