あの頃の君へ〜eternal love〜
『…………。』



すると、彼女は無言のまま
空のグラスに手を伸ばそうとした。



それを遮るように、、



俺は黙って、素早く水割りを作ると
彼女の手元にそっと差し出した。



『……ぁ…りがと。』



『どういたしまして。』



彼女は、うつむきながら…
グラスに口をつけて、
か細い声で言った。



『そうだ、名前…聞いてもいい?』



『………スミレ。』



『スミレさんかぁ…!
君にピッタリの名前だね。』



『、、そっちは…?』



何を言っても無反応だった彼女が
今、初めて俺に興味を示してくれた。
< 263 / 1,028 >

この作品をシェア

pagetop