あの頃の君へ〜eternal love〜
彼女は俺の心を探るように
必死で疑問を投げかけた。



『ああ…そうだよ。』



『俺は"大金"が欲しいんだ。』



俺たちホストは、



金が欲しくて仕方のない
貪欲な生き物だ。



けど、



本当の目的は金だけじゃない。



俺だって彼女と同じように
"形のない物"を手に入れたいんだ。



『お金ならっ‥』



『芽依がいくらでもあげるっ!!』



『だって私には必要ないから。』



そう言って、



彼女は大金の詰まったポシェットを
勢いよく俺の手のひらに乗せた。
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