あの頃の君へ〜eternal love〜
『、、どういうつもりだ?』



『これはお前の稼いだ金
じゃねぇだろ…?』



俺はその言葉を遮るように、



すぐに芽依の肩に
ポシェットをかけ直した。



『どうして、、?』



『お金が欲しいんじゃないの…?』



そう言うと、



芽依はとても悲しそうな目で
俺を見上げた。



『ああ、、欲しいよ。』



『でもな…俺には夢があるんだ。』



『それは、、』



『誰の力も借りる事なく、
自分の実力で大金を得る事。』



『そのために…俺はどうしても
今の店でNo.1になりたいんだ。』



…そう。



人の心は金じゃ買えない。



それを分かっていながら



芽依は今最終手段を投じて
俺の気を惹こうと考えたのだろうか。
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