あの頃の君へ〜eternal love〜
『鶴見様。』



『大変お待たせ致しました。』



『商品はこちらで
お間違えございませんか?』



『はい。』



俺と美希のイニシャルを入れた
世界に1つだけのエンゲージリング。



本物を渡すのは
まだ少し先になるけれど



"やっと普通の恋人同士になれる"



そんな気がした。



『とっても素敵なデザインですね!』



『ええ。』



店員の女性が光る指輪を見つめながら
俺に優しく微笑んだ。



『どうもありがとうございます。』



『こちらこそ!』



『お相手の方もきっとすごく
気に入って下さると思いますよ。』



『そうですね。』



『今から渡すのが楽しみですよ。』
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