あの頃の君へ〜eternal love〜
『あっ‥!』



『ありがとうございましたっ!!!』



気が動転していたオレは
精一杯の深いお辞儀をして



ただただ彼の背中を
見つめる事しか出来なかった。



"なんてカッコイイんだろう"



その姿は伸びかけの坊主頭だった
オレにはあまりにも眩し過ぎた。



それからというもの、



オレは彼らを見かける度に



ホストという職業に
憧れを抱くようになった。



"オレもいつかあんな風になりたい"



その思いから



オレは迷う事なくeternalに入店した。



しかし、華やかに見えた夜の世界は
想像以上に厳しかった。
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