あの頃の君へ〜eternal love〜
『急性アルコール中毒だって‥』



『ずっと意識もなくて‥‥』



『もうこのまま死んじゃ
うんじゃないかって‥!!』



『本当に、本当にっ‥!
心配したんだからねっ!!』



その時、彼女の瞳から
大粒の涙が溢れだした。



そして、それは俺の頬を伝って
ポロポロと雨のようにこぼれ落ちた。



『美希‥?』



『おい、泣くなって‥!』



俺は左手の甲で涙を拭い
彼女を胸の上で強く抱き締めた。



ホストになって5年。



俺がここまで潰れたのは
この日が初めてだった。



『無理しないでって約束したでしょ‥?』



『ああ。分かってる。』



『もう…嘘つき‥。』
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