あの頃の君へ〜eternal love〜
『忙しいのは分かってる。』



『けど、こんなの初めてだろ?』



『あんなメール送りつけたまま
何の連絡もよこさねぇなんて‥』



『だから俺はここに来たんだよ。』



『お前に何かあったんじゃ
ないかってずっと心配で‥』



『ご、ごめん‥』



『本当にごめん‥。』



そう言って、



彼女はしばらく顔を上げなかった。



別に問い詰めたかったわけじゃない。



俺はただ、



その気持ちを確かめたかっただけだ。



行きかう人々が足早に
2人の傍を横切っていく。



その度に目に映るのは
温かそうなコートやマフラー。



突然こんな姿でやって来た俺には
東北の夜はあまりにも寒すぎた。
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