あの頃の君へ〜eternal love〜
ポンポンと金髪の頭を撫で上げて
気づけば俺の方から彼女を抱きしめていた。



急に時間がゆっくりと
流れ始めたような気がして



安堵したと同時に肩の力も抜けた。



柔らかく暖かな春めいた日差しが



通り沿いに建つ、この黒いビルにまで
さんさんと降り注いでいた。



人通りはまばらだが、いつの間にか
そんな事さえ気にならなくなっていた。



『蘭、顔上げて?』



『なぁに…!?』



『もう1回聞くけど、
お前本気で俺の事…』



『好き!大好きだよ!!
ずっとついていきたいもん!!』



『本当だな?』



『本当だってば!!!』



その言葉と真剣な目線に
初めて感情が大きく揺さぶられた。



ずっと閉ざされていた心のドアが
強引に開かれたとでも言うのか。



そこには純粋に彼女を
愛おしいと思う自分がいた。
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