あの頃の君へ〜eternal love〜
今朝も一番乗りでやってきた客は



連日のように大金を落としていく
蘭の常連客の一人だった。



彼女を見るたびに客は嬉しそうに
デレデレとよだれを垂らすように笑う。



気色の悪い50代半ばの独身オヤジだ。



そんな2人の様子をホールの隅から
英斗と一緒に観察していた。



蘭は嫌な顔ひとつせずに
今日も完璧に接客をこなしていた。



『あの〜、鶴見さん。』



『オレ、ほんとーに不思議で
しょうがないんですけど…』



『なんで、あの子はわざわざこんな
大事な時期に移籍してきたんですかね?』



『それも、こんな近距離の店に。
気まずくないのかな?って思っちゃって…』
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