BEAST POLICE
「巣に落ちてきた蟻を、底で待ち構えて汁を啜りあげようっていうアリジゴクかよ…この下衆野郎どもが…」

奥歯をギリリと噛み鳴らし、巽はチンピラ達を睨みで威圧する。

「てめぇらのハイエナじみたやり口は、全部ネタが上がってる…今度はてめぇらが取り調べで地獄見る番だ。全員しょっ引いてやるから覚悟しとけ」

言い放つ巽に対し。

「抜かせコラァッ!」

チンピラ達は襲い掛かってくる!

このまま口封じに監禁し、頃合いを見計らって山中に埋めるか、コンクリ詰めにして海にでも沈めるか。

死体さえ上がらなければ、足はつかない。

そう考えるのが暴力団紛いのこの手の連中の発想だが。

「そりゃあ俺を監禁できたらの話だろ?」

巽はローキックで襲い掛かってきたチンピラの出足を止め、そのまま同じ足で回し蹴り!

背後から摑みかかってきたチンピラには、顔面に裏拳を叩き込み、後ろ回し蹴り!

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