BEAST POLICE
「ここでホームレスやってる人達はな、てめぇらが精子の頃から汗水垂らして働いて、働いて、働き続けて、それでも温い企業や国のせいで、使い捨てにされた人達だ。憐れだが、それでもこの国の誰よりも敬意を払われなきゃいけない人達だ…てめぇら虫けらに、虫けらのように殺されなきゃならない人達じゃねぇんだよ、虫けら」

胸倉を摑んだ少年を突き飛ばし、巽は睨めつける。

「ギャング気取りのてめぇらが、いずれ大人になってこの国を支えていくんだと思うと、俺の老後が不安だぜ」

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