BEAST POLICE
「今度一緒に『マリー』行ってみるかい?可愛いよぉ、雅ちゃん」

店主は言うが。

「いえ…俺はキャバクラとかはあまり…」

男は控え目に断る。

「あれ?酒飲めないって事はないよねぇ?」

「そういう訳じゃないんですが…」

「金髪なんて派手な外見だし、女遊びも嫌いな訳じゃないんでしょ?」

「……」

困ったように、口を噤む男。

「んー、まぁいいか」

店主は笑いながら、男の肩を叩いた。

「最初雇ってくれって来た時は、その外見で正直疑ったんだけどさ、君、見かけによらず真面目だし、キツイ配達の仕事も黙々とこなすし、感心してるんだ。あんまり無理強いして飲みに連れてって、君みたいな店員失うのも困るからね」

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