BEAST POLICE
巽に先輩刑事の倉本が入院したと聞き、たまたま時間に僅かな余裕のあった環は見舞いに同行したのだ。

「お前もやるな、巽。まさか芸能人のお嬢さんと付き合っているとは」

「別に付き合ってる訳じゃねぇっスよ」

倉本の言葉に答える巽に。

「酷い巽さん!私の唇奪ったじゃないですか!」

頬を膨らませる環。

「…男として責任はとれ」

病床で厳しい表情を見せる倉本。

「奪ったんじゃねぇ、お前が勝手にしてきたんだろうが」

ムッとする巽。

「だとしても、お嬢さんの覚悟を汲んでやれ」

どうあっても巽と環をくっつけたいらしい倉本。

「やりっ♪」

してやったりという顔の環。

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