BEAST POLICE
幸い倉本の傷は良好に回復中。

巽達と共に小一時間ほど他愛ない談笑を交わし。

「あ…すみません、私そろそろお仕事に戻らなきゃいけないので…」

挨拶をして、環は病室を出る。

「それじゃあ倉本さん、俺もそろそろ…」

「お大事になさって下さいね」

二人して帰っていく姿を見ながら、倉本は目を細めた。

有能とはいえ、女の影を感じさせない巽にも、隅に置けない面があったという事か。

上手くやってくれればいいが。

そんな事を思いながら、倉本はベッドに体を横たえる。

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