BEAST POLICE
「鬼首、てめぇ…」

巽と倉本は鬼首を睨む。

「自分を殺り損ねた分、確実に殺しに来たか?」

「いや…」

倉本の言葉に、鬼首は首を横に振る。

「喧嘩に卑怯汚いはねぇとはいえ、あの混乱に乗じて刺すなんて真似しちまって、お互い後味悪い思いしたんじゃねぇかと思ってな」

後部座席のドアを開ける鬼首。

「……どうした、乗れよ」

鬼首は言う。

「ちゃんと警視庁まで送ってやるよ…こっちの用件が終わったらな」

< 482 / 490 >

この作品をシェア

pagetop