BEAST POLICE
その時だった。

バンッ!と車の屋根を踏みつける音。

ストーカーと環が音のした方に振り向くと。

「!?」

あのバイクの男が、環の乗っていた車を乗り越え、ストーカーに対して蹴りを見舞う所だった。

見事なまでの跳び回し蹴りは、ストーカーの持っていたハンマーを弾き飛ばす!

「くっ!」

蹴られた手を押さえて、キッと睨み返すストーカー。

そんな彼の額に。

「てめぇに他人を睨む権利なんざあるのか?」

バイクの男は拳銃を突きつけた。

コルトローマン2インチ。

357マグナム弾も使用可能な回転式拳銃だ。

「自分勝手な変態妄想を押し付けやがって…てめぇみてぇな変質犯罪者野郎に、女を口説く資格はありゃしねぇよ」

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