BEAST POLICE
ストーカーの額に銃口を押し付けたまま、カチンと撃鉄を起こす男。

「ひっ、ひぃぃいぃいっ…」

その恐怖に耐えきれず、ストーカーはヘナヘナと腰を抜かし、その場で失禁する。

「オムツを忘れたか?僕ちゃん」

ニヤリと笑う男。

そんな彼に。

「やめて下さいっ!」

気丈にも環が叫んだ。

「そんな拳銃、どこで手に入れたんですかっ?銃刀法違反ですっ、警察呼びますよっ?」

「た、環ちゃん、刺激しちゃ危ないよっ…」

マネージャーの制止も振り切り、環は男を睨む。

「よくよく睨まれる日だ」

そう言って、男は革ジャンの内ポケットに手を忍ばせる。

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